最近、「Get Things Done」(GTD) などの仕事術が注目を集めています。この記事をお読みの方にも、自分なりのやり方でITを駆使して仕事のメモを管理している方がいらっしゃることと思います。
私はパソコンで管理するメモに、JIS X 0213で追加された記号類を積極的に利用して、視認性や快適さを向上させています。
利用するツールとしてはEmacsで、以前からShift_JIS-2004で符号化したChangeLog形式で記録をつけていました (ChangeLogによるメモは高林氏の記事などを参照)。ただし、ChangeLog形式だと書いたものがどんどん下へ押し出されていってしまうので、別形式でタスクリスト (GTDでいう「プロジェクト」と「次の行動」を合わせたような、階層付きの箇条書きリスト) を作っています。
プレーンテキストで箇条書きを書くのには、JIS X 0213で追加されたビュレットが役立ちます。中点でも代用できますが、見た目の綺麗さ、視認性ではビュレットが断然優ります。
また、行動した結果などは、右向きの白抜き矢印を使って目立つようにマークしています。普通の矢印はただの文中にも表れることがあるので、より目立つ矢印があるのは視認性の向上に役立ちます。
目立たせるという点では、指マークも役立っています。タスクリストの中で、今まさに注目すべき活動については指マークで指して、ぱっと見たときにすぐ注意が向くようにします。
さらに、書き記したタスクの状況を一目瞭然にするために、4種類の天気マークが使えます。うまくいっているものには晴れマークをつけ、一時凍結中のタスクは雪マークをつけておく、といった具合です。雲行きの怪しいものは曇マーク、ひどい状況のときは雨マークというのも考えられますが、これらはまだ使っていません。
長めの文章をセクション分けするのには、既存の丸や四角だけでなく、蛇の目記号も役立ちます。
こういったバリエーションに富んだJIS X 0213の記号類を使うことで、プレーンテキストのメモは大層見やすく、また楽しくなります。皆さんも、JIS X 0213で仕事を楽しんで下さい。